タバコをやめられない方のほとんどがニコチンの依存症と言われています。
タバコは自分の意思だけではやめる事が難しく、治療が必要です。
2006年から、健康保険等で禁煙治療が受けられるようになりました。
禁煙治療では、医師のアドバイスを受けながら薬を使うことで禁煙のつらさを
やわらげ、より楽に禁煙することができます。
病気の進行や合併症を防ぐために、正しい専門知識をもった医師と一緒に禁煙しましょう。
タバコを吸っていると、動脈硬化が原因で起こる心臓の病気(虚血性心疾患)や脳卒中など、全身の様々な病気にかかりやすくなります。またガンや糖尿病、メタボリックシンドローム、胃潰瘍、不妊などのリスクが高くなります。
ガンや肺気腫などの病気のリスクが下がる。
周りの健康を損なわずにすむ、美容の維持など、禁煙にはたくさんのメリットがあります。
カウンセリングの後、飲み薬や貼り薬を処方し通院してもらいます。保険適用期間は3ヶ月間です。
近年、公共の場での禁煙は当たり前のようになって来ました。私自身も数年前まで喫煙しておりましたので、禁煙に踏み切れない方、禁煙しても長続き出来ない方の気持ちは良く解ります。
しかし、当院で禁煙指導を受けられる方からは「実際やってみると意外にできた」と3ヶ月ほどで禁煙に成功される方も多く、成功率は8割以上と高い成功率を誇っています。本人の意思とやる気さえあれば誰でも禁煙は可能なのです。
1970年代は50代の私にとっての青春時代でした。その頃、喫煙は一種のファッションで、大学生になればタバコを吸い、煙で霞む薄暗いジャズ喫茶へ出入りしてました。サングラスにタバコをくわえた松田優作や舘ひろしに憧れ、タバコはちょっと体に良くはないがダンディーな大人を演出するのに格好のアイテムでした。
時代は21世紀に入り、タバコの健康への害がより詳細に判ってきております。
かつては「タバコは運が悪いと肺ガンになる」という程度の認識だったと思います。
しかし、現在では発ガンに関しては、肺ガンだけでなく口腔ガン・喉頭ガン・食道ガン・胃ガン・すい臓ガン・膀胱ガンの発生にも関係がある事が判っております。また、ガンだけでなく心筋梗塞・脳卒中の発症にも大きく関与しております。
このような死に至る病ばかりでなく、肺気腫・歯槽膿漏・皮膚の老化などさまざまな病気にも深く関与しております。
さらに、喫煙する本人ばかりでなく周囲の人にも「受動喫煙」という形で悪影響が及びます。
両親が喫煙者の場合に赤ちゃんの突然死が多い事などが報告されています。
かつてはタバコをくわえたヒーローだった舘ひろしが最近では禁煙キャンペーンのキャラクターになる時代です。
大学に入り、やっと大人の仲間入りが出来ると思う年頃にはタバコに対する好奇心も出てきます。
喫煙習慣は「大人のかっこいい特権」ではなく、「本人の体に害があるだけでなく、
周りにも迷惑を掛ける悪い習慣」です。
当院では保険診療で禁煙指導を出来ます。
禁煙したい方、禁煙が継続出来ない方は、どうぞ気楽にご相談ください。